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2009年 06月 03日

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Canon EOS 5DMarkⅡ/ EF24-105mm F4L IS USM

東茶屋街の玄関先に置かれた鉢植え。さりげなく置かれていますが、鋭敏な美意識を感じさせます。
中井正一は日本の美を、解脱と対比して捉えました。加える美ではなく削ぎ落とす美。余分な物を取り除きギリギリまで切り詰めた美。和の心の濫觴は平安にありますが、今日に直接つながる日本文化の元を作ったのは室町です。武士社会では戦が現実で、そこでは「間」という感性を磨いた。いつ切られるか分からないという切迫感が、瞬間を切り取りそれを連続体から切り離して凍結させたのが「間」。やがて時代が下り江戸の町民文化に形は変えても、和の感性は過剰装飾を避け、余分なものを捨て去った「粋」という美意識を育んだ。そんなところでしょうか。
さりげなく置かれた鉢。この小さな存在が、過剰な美に飽和した「野暮」から軽妙に離脱しているように思われます。
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by bernardbuffet | 2009-06-03 22:19 | EF24-105mm F4L IS US | Comments(0)


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